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2025.05.18
世界中のウイスキー愛好家を魅了してやまない「ジャパニーズウイスキー」。その繊細な味わいとクラフトマンシップは、スコッチやバーボンと並び、いまや世界的な存在感を放っています。
しかし、「ジャパニーズウイスキーの人気はいつから?」と聞かれたら、すぐに答えられる方は少ないのではないでしょうか。
本記事では、ジャパニーズウイスキーの歴史とブームの始まり、そして代表的な銘柄を紹介しながら、その魅力に迫ります。
ジャパニーズウイスキーの歴史は、1920年代にさかのぼります。その原点とも言えるのが、ウイスキーの父「竹鶴政孝」と、寿屋(後のサントリー)創業者「鳥井信治郎」の出会いです。
1923年、鳥井は日本初の本格的なウイスキー蒸留所「山崎蒸溜所」を京都郊外に建設。スコットランドでウイスキー製造を学んできた竹鶴がその指揮を取り、1929年には日本初の国産ウイスキー「白札(しろふだ)」が発売されました。
これが、サントリーの前身となる最初のウイスキー製品です。
国内では長らく「ウイスキー=中高年の飲み物」というイメージが定着していた時期がありましたが、2000年代に入り状況が大きく変わります。
そのきっかけとなったのが、世界的なウイスキーコンテストでの日本勢の快進撃です。
特に注目されたのは、2003年にイギリスの著名なウイスキー評論家ジム・マーレイが、自著『ウイスキー・バイブル』において、サントリーの「山崎12年」を高く評価したこと。
さらに2015年には「山崎シェリーカスク2013」が、同書で「ワールド・ウイスキー・オブ・ザ・イヤー」に輝き、世界中に衝撃を与えました。
この受賞を契機に、ジャパニーズウイスキーは一気に世界的な注目を集めるようになり、国内外のバーや愛好家からの需要が爆発的に増加。高級ウイスキーの価格高騰や品薄状態も、この頃から始まっています。
海外での評価を受け、日本国内でもウイスキーに対する関心が再燃。特に20代〜30代の若年層がハイボール文化の普及とともにウイスキーに親しむようになりました。
サントリーは2009年から「角ハイボール」を前面に押し出すマーケティング戦略を展開し、居酒屋を中心に、ウイスキーを炭酸で割った「ハイボール」は手頃で飲みやすいアルコールとして定着しました。
これが、一般層にウイスキーを浸透させた大きな要因といえるでしょう。
ここからは、現在も高い人気を誇るジャパニーズウイスキーの代表的な銘柄を紹介します。
1923年創業の山崎蒸溜所で作られるフラッグシップブランド。シングルモルトの代表格であり、12年・18年・25年など年代別に複数のラインナップがあります。フルーティーで華やかな香りが特徴。
代表製品
・山崎12年
・山崎18年
・山崎シェリーカスク(限定品)
山梨県にある白州蒸溜所で作られるシングルモルト。森の中の蒸溜所と呼ばれる自然豊かな環境の中で、スモーキーかつ軽やかな味わいが魅力。
代表製品
・白州12年
・白州NA(ノンエイジ)
山崎・白州・知多など複数の原酒をブレンドして作られるプレミアム・ブレンデッドウイスキー。ボトルの美しさも高く評価され、贈答品としても人気。
代表製品
・響 JAPANESE HARMONY
・響 21年(世界的な品薄)
ニッカの創業者・竹鶴政孝の名前を冠したブランド。スモーキーな香りと深い味わいで、ウイスキー通からも高評価。NHKの朝ドラ「マッサン」で注目を集めたことも記憶に新しい。
代表製品
・竹鶴ピュアモルト
・竹鶴17年(現在は終売)
北海道・余市蒸溜所で造られるシングルモルト。スモーキーで力強く、寒冷地ならではの味わいを持つ。ウイスキー本来の骨太な魅力が凝縮された逸品。
代表製品
・余市シングルモルト
・余市10年(復刻ラインナップも)
2020年代に入り、大手ブランドだけでなく、全国各地でクラフトウイスキーの蒸溜所が急増しています。長濱蒸溜所(滋賀)、嘉之助蒸溜所(鹿児島)、厚岸蒸溜所(北海道)などがその代表で、それぞれ独自の個性を持ったウイスキーを展開しています。
日本の気候・風土を活かしながら、多様な原材料や製法で作られるクラフトウイスキーは、ジャパニーズウイスキーの未来を担う存在として注目されています。
「ジャパニーズウイスキーの人気はいつからか?」という問いに対する答えは、「2000年代の海外評価がきっかけ」と言えるでしょう。
しかし、その土台には100年にわたる歴史と、日本人ならではの職人気質、自然との共生という文化的な背景があります。
今や世界中のコンペティションで高評価を受け、世界5大ウイスキーの一角を占めるまでになったジャパニーズウイスキー。その進化はまだ終わっていません。
次に注目されるのは、クラフト蒸溜所の動向や、新たなブレンディング技術かもしれません。
今後の展開にもぜひご注目を!!