買取日

2025.05.31

本日お酒買取専門店DEゴザル　新宿御苑駅前店にて新政 天鵞絨 ヴィリジアン を高価買取致しました！

 

新政酒造の歴史と特徴

新政酒造は、1852年（嘉永五年）に秋田県秋田市で創業した、歴史ある酒蔵です。

創業者の佐藤卯兵衛氏にちなみ、当初は「うへえの酒」として地元で親しまれていました。

酒蔵の名前「新政（あらまさ）」は、明治時代に政府が掲げた「新政厚徳（しんせいこうとく）」という理念に由来し、「厚き徳をもって新しい政をなす」という意味が込められています。

この理念は、新政酒造が伝統を重んじつつ革新的な酒造りに挑戦する姿勢を象徴しています。

新政酒造の酒造りは、以下の5つの特徴で知られています：

　1.秋田県産米の使用：新政は秋田県産の酒米のみを使用し、地域の風土を反映した酒造りを行っています。特に、秋田で生まれた「美郷錦」「酒こまち」「改良信交」などの酒米を採用し、それぞれの米の個性を最大限に引き出しています。

　2.6号酵母（協会6号）の使用：新政酒造は、現存する最古の酵母である「6号酵母」の発祥蔵として知られています。この酵母は低温でも強い発酵力を持ち、穏やかな香りと酒蔵の個性を引き出す特徴があります。

　3.生酛造りの採用：伝統的な生酛（きもと）造りをほとんどの銘柄に採用し、自然な発酵を重視。人工的な乳酸添加を避け、蔵内で乳酸菌を培養することで、複雑で奥深い味わいを生み出しています。

　4.四合瓶（720ml）での販売：酒質管理を徹底するため、ほとんどの銘柄を四合瓶で提供。一升瓶よりもフレッシュな状態を保ちやすく、飲み頃を逃さない設計です。

　5.純米酒へのこだわり：新政の全ラインナップが純米酒であり、醸造アルコールを使用しないことで、米本来の味わいを追求しています。

新政酒造の8代目蔵元、佐藤祐輔氏は、伝統を継承しながらも革新的なアプローチで日本酒業界に新風を吹き込んでいます。

特に、木桶仕込みの復活や無農薬栽培の酒米使用、さらには低アルコール酒の開発など、現代的なニーズに応じた酒造りで注目を集めています。

主力シリーズには「No.6」「Colors」「Private Lab」などがあり、それぞれ独自のコンセプトで日本酒の新たな可能性を提示しています。

新政の日本酒は、フレッシュで生き生きとした味わい、柑橘系の爽やかな香り、微発泡感、そして上品な酸味が特徴です。

生酒を中心にリリースされることが多く、開栓直後の新鮮な味わいを楽しむことが推奨されます。

また、特約店制度を採用し、品質管理を徹底。直売を行わず、厳選された特約店でのみ定価販売されるため、入手困難な「レア日本酒」として知られています。

価格表はコチラ

新政 天鷲絨 ヴィリジアンの特徴

新政の「Colors」シリーズは、秋田県産の酒米の個性を最大限に引き出すことを目的とした火入れシリーズです。

このシリーズは、酒米ごとに最適な精米歩合で醸造し、適切な熱殺菌処理を施すことで、味わいの安定性と長期熟成の可能性を両立させています。

全量木桶仕込みで、6号酵母を使用し、アルコール度数は13度台に設定。透明感と複雑さを兼ね備えた、スタンダードなラインナップとして人気です。

その中でも、「天鷲絨（てんじゅうじゅ）ヴィリジアン」は、秋田の高級酒米「美郷錦」を使用したフラッグシップ銘柄です。

天鷲絨 ヴィリジアンの概要

　・原料米：美郷錦（秋田県産、登録年2002年）

　・精米歩合：麹米45%、掛米50%（扁平精米）

　・アルコール度数：13%（原酒）

　・仕込容器：木桶

　・使用瓶：暁鐘（Morning Bell）フロスト

　・特徴：Colorsシリーズの中で最も厚みと余韻のある力強い味わい。搾りたて直後からふくよかな風味が楽しめ、長期熟成にも適している。近年、原料米の美郷錦の作付け面積の大半が無農薬栽培に切り替わったことで、品質がさらに向上。

 

「ヴィリジアン」は、ビロード（velvet）を意味する「天鷲絨」にちなみ、滑らかでリッチな質感を表現しています。

美郷錦のポテンシャルを最大限に引き出すため、扁平精米を用いた50%の精米歩合を採用。

木桶仕込みによる複雑な風味と、6号酵母による穏やかな香りが特徴です。

口に含むと、微発泡感とともにメロンや柑橘系のフルーティーな甘みが広がり、透明感のある酸味と軽やかな苦味が喉越しを彩ります。

Xの投稿では、「優しい果物香と杉香、ほのかなバニラスパイス感」「甘みが前に立っていて美味しい」と評価されており、開栓後の経時変化によるトロミのある味わいも好評です。

食中酒としては繊細な料理と合わせやすく、単体でも十分に楽しめる「料理のような酒」と称されています。

Colorsシリーズの他のラインナップ

「Colors」シリーズは、ヴィリジアンを含む以下の銘柄で構成されており、秋田の酒米の多様性を表現しています。

　1.アッシュ（水墨

　　・原料米：亀の尾（登録年1893年、山形県生まれ）

　　・精米歩合：麹米45%

　　・アルコール度数：13%

　　・特徴：明治時代に選抜された「亀の尾」を使用。硬質な米の特性を活かし、シャープで透明感のある味わい。長期熟成にも適している。

　2.アース（地）

　　・原料米：陸羽132号（登録年1921年、秋田県生まれ）

　　・精米歩合：麹米45%、掛米50%

　　・アルコール度数：13%

　　・特徴：無農薬栽培にこだわった銘柄。宮沢賢治が推奨した米を使用し、硬質で力強い味わい。熟成による完成度の高さが特徴。

　3.コスモス（秋櫻）

　　・原料米：改良信交（登録年1959年、秋田県生まれ）

　　・精米歩合：麹米50%、掛米55%

　　・アルコール度数：13%

　　・特徴：滑らかで伸びやかな味わい。美山錦と対照的な柔らかいニュアンスが特徴。

　4.エクリュ（生成）

　　・原料米：酒こまち（登録年2004年、秋田県生まれ）

　　・精米歩合：麹米55%、掛米60%

　　・アルコール度数：13%

　　・特徴：Colorsシリーズのエントリーモデル。滑らかで雑味の少ない味わいで、初心者にも親しみやすい。

市場価値

新政の日本酒は、その希少性と品質の高さから、二次流通市場で高い需要があります。

特に「天鷲絨 ヴィリジアン」は、Colorsシリーズの最高峰としてコレクターや愛好家の間で人気があり、買取価格も高騰する傾向にあります。

買取市場の動向

新政の日本酒は、特約店での定価販売（例：ヴィリジアン2,980円）に対し、二次流通市場では3～10倍の価格で取引されることがあります。

特にヴィリジアンは、蔵元が美郷錦の作付けを縮小し、将来的に終売する可能性がアナウンスされているため、コレクター需要が急増しています。

2024年7月の情報によると、Colorsシリーズの「ラピス（美山錦）」はすでに終売しており、ヴィリジアンも同様の運命をたどる可能性が指摘されています。

買取価格は、ヴィンテージ、保存状態（未開栓、クール便保管）、ラベルの状態、出荷年月によって変動します。

蔵内熟成品や別誂え（特別仕様）の直汲みは特に高値で取引される傾向にあります。

また、お酒買取専門店では、業界最高水準の価格で新政の買取を行っており、ヴィリジアンのような人気銘柄は安定した需要があります。

購入と保管のポイント

新政の日本酒は特約店でのみ購入可能で、公式直売は行っていません。

特約店では定価販売と適切な冷蔵保管が保証されていますが、人気の高さから入荷数が少なく、購入には根気強い情報収集が必要です。

ヴィリジアンは冷蔵保管が推奨され、開栓後は早めに飲むことでフレッシュな味わいを楽しめます。

長期熟成を検討する場合、蔵内熟成品や無圧なかどり（上槽時のダメージが少ない）を選ぶと、ヴィンテージとしての価値が高まります。

まとめ

新政酒造の「天鷲絨 ヴィリジアン」は、秋田県産美郷錦を使用した、Colorsシリーズの最高峰です。

木桶仕込みと6号酵母による力強い味わい、微発泡感、フルーティーな香りが特徴で、搾りたてから熟成まで楽しめる銘柄として、愛好家やコレクターから高い評価を受けています。

買取市場では、未開栓のヴィリジアンが7,500円～15,000円で取引され、蔵内熟成品や直汲みは特に高値がつきます。

Colorsシリーズの他の銘柄やNo.6、Private Labシリーズも同様に人気があり、二次流通市場での需要は今後も続くでしょう。

新政の日本酒は、秋田の風土と革新性を融合させた唯一無二の存在です。

ヴィリジアンの終売が近づいている今、入手や買取を検討するなら、特約店の情報収集や専門店の買取価格表を確認することが重要です。

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