買取日

2025.10.10

ブランデー

マーテル コルドンブルー（Martell Cordon Bleu） 旧ボトル 高価買取致しました！！

お酒買取専門店DEゴザル　新宿御苑駅前店にて

マーテル コルドンブルー（Martell Cordon Bleu） 旧ボトル を高価買取致しました！

マーテル（Martell）は、世界で最も古く、最も尊敬されるコニャックハウスの一つとして知られています。その数ある銘柄の中でも、「コルドンブルー (Cordon Bleu)」は、マーテルのハウススタイルを象徴するアイコン的な存在であり、多くのコニャック愛好家やコレクターを魅了し続けています。

特に、マーテル コルドンブルーの「旧ボトル」、すなわち現行デザインに変更される前のボトルや、特定の時期に流通していたボトルは、その希少性、風味の深み、そして歴史的価値から、中古市場において非常に高い評価を受け、高値で取引される傾向にあります。これは単なる古いお酒というだけでなく、一つの時代の「味」と「文化」を閉じ込めた芸術品としての価値が認められているからです。

マーテルの歴史　300年を超える伝統と革新

マーテル社の歴史は、1715年に遡ります。創業者のジャン・マーテル（Jean Martell）は、わずか21歳でフランスのコニャック地方に渡り、その地でブドウ栽培と蒸留技術を学び、独自のコニャック造りを始めました。これは、現在の主要なコニャックハウスの中でも最も古い創業年の一つです。

創業から発展

・1715年 創業: ジャン・マーテルがコニャック地方に会社を設立。彼はコニャックの品質向上のため、最高のブドウの選定と熟成技術の確立に注力しました。

・18世紀後半 海外進出: 創業者の死後、彼の妻と息子たちが事業を引き継ぎ、コニャックの輸出を本格化。特にイギリス、アメリカ、アジアなどの市場で高い評価を得ました。

・19世紀の躍進: マーテルはイギリス王室や各国の宮廷にコニャックを献上するなど、世界的な地位を確立します。

・1912年 コルドンブルー誕生: 後のマーテルの象徴となる「コルドンブルー」が誕生。これは、コニャック市場に新たな価値観をもたらす革命的なブレンドでした。

300年以上の歴史を支える哲学

マーテルは、一貫して「エレガンス（優雅さ）」と「複雑性（複雑な味わい）」を追求するハウススタイルを保っています。このスタイルは、厳選された原酒と、独自の蒸留・熟成方法によって生み出されています。

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コニャック造り　畑とブドウの特徴、独自の蒸留法

コニャックは、フランスのコニャック地方で造られるブランデーであり、厳格なA.O.C.（原産地統制名称）によって規定されています。

使用する畑（クリュ）とブドウ

コニャック地方は、その土壌の違いから、6つのクリュ（栽培地域）に分けられています。マーテルは、特に以下の畑のブドウを重視しています。

１．ボーダーリ（Borderies）:

　・特徴: コニャック地方で最も小さいクリュ。鉄分が多く含まれる粘土質の土壌が特徴です。

　・マーテルとの関係: マーテルのハウススタイルを決定づける最も重要なクリュです。この地域のブドウから造られるオー・ド・ヴィー（原酒）は、ヘーゼルナッツやドライフラワーを思わせる独特の「まろやかさ」と「フローラルなアロマ」をもたらし、コルドンブルーの骨格を形成しています。

２．グランド・シャンパーニュ（Grande Champagne） および プティット・シャンパーニュ（Petite Champagne）:

　・特徴: 石灰質の土壌が主体。優雅で繊細な香りを持ち、長期熟成に適したオー・ド・ヴィーを生み出します。マーテルの長期熟成用原酒として使われます。

３．ファン・ボア（Fins Bois）

　・特徴: 豊かなアロマとフルーティーさを与えるため、ブレンドに深みをもたらします。

マーテルが主に使用するブドウ品種は、コニャック全般で最も普及しているユニ・ブラン（Ugni Blanc）です。このブドウは、酸度が高くアルコール度が低いワインになり、蒸留に適しています。

独自の蒸留方法

マーテルのコニャックは、他のコニャックハウスと一線を画す独自の蒸留方法を採用しています。

・「清澄なワイン」の蒸留: 通常、コニャックの蒸留ではワインに含まれる澱（おり）も一緒に蒸留することが多いですが、マーテルは澱をほとんど含まない「清澄なワイン」のみを蒸留します。

・特徴: この手法により、よりフルーティーで繊細な、そしてエレガントなオー・ド・ヴィーが生まれます。これが、マーテル特有の優雅で軽やかな口当たりと、熟成後の複雑なアロマの源となっています。

コルドンブルー旧ボトルの魅力

コルドンブルーの概要：「青いリボン」の称号

「コルドンブルー (Cordon Bleu)」はフランス語で「青いリボン」を意味し、元来は中世の最高の騎士団に与えられた勲章、転じて「最高級の料理人」や「最高の栄誉」を指す言葉です。

・誕生: 1912年、創業家のエドゥアール・マーテルによって、当時最高級のコニャックとして生み出されました。

・ブレンド: V.S.O.P.やX.O.という等級では括れない、独自のブレンド哲学を持っています。特に、ボーダーリ産のオー・ド・ヴィーの比率が非常に高いことが特徴です。

・味わい: 熟成期間の長さではなく、ブレンドの妙によって、力強さと繊細さ、優雅さと複雑さが完璧に調和した、マーテルの真髄ともいえる味わいを提供します。

「旧ボトル」が高価買取される3つの理由

「マーテル コルドンブルー 旧ボトル」とは、具体的には1980年代以前、特に1970年代以前に流通していたボトルや、現行の円錐形のボトルデザイン（2000年代以降）以前の、より伝統的な形状のボトルを指します。これらが高額買取の対象となる理由は以下の通りです。

　１．原酒の「質」と「量」の変化（時代の味）:

・旧ボトルに使用されている原酒は、コニャック地方のブドウ栽培や蒸留技術が近代化される前の、より伝統的な手法で造られたものが多く含まれています。

・特に、希少なボーダーリ原酒が現在のボトルよりもふんだんに使われていた可能性があり、その結果、現行品にはない濃厚なフローラル香やヘーゼルナッツの深み、そしてトロミのある質感が感じられます。

　２．経年による「熟成」と「エステル化」の進行:

・コニャックは瓶詰めされると樽での熟成は止まりますが、瓶内でも液体の成分がゆっくりと変化（エステル化）し、さらに角の取れた「まろやかさ」と「とろけるような風味」が増します。良好な環境で長期保管された旧ボトルは、その風味がピークに達していると評価されます。

　３．」歴史的・美術的価値（希少性）:

・特定の時代のデザインや、限られた市場向けに造られた旧ボトルのラベル、栓、箱は、それ自体が歴史的な遺産です。特に、容量の多いバカラボトルや、初期の従価税時代の表記があるボトルなどは、コレクターにとって非常に価値が高く、流通量が少ないため高値で取引されます。

マーテルの主要な他銘柄

コルドンブルー以外にも、マーテルはコニャックの格付けに応じた多様な銘柄をリリースしており、それぞれがマーテルのスタイルを体現しています。

・V.S. (Very Special)

熟成2年以上マーテルのエントリーモデル。フレッシュなブドウの香りと軽快な飲み口。カクテルベースとしても人気。

・V.S.O.P. (Very Superior Old Pale)

熟成4年以上花の香りとオーク樽のニュアンスがバランスよく調和。よりエレガントで繊細な味わい。

・X.O. (Extra Old)

熟成10年以上長期熟成を経た複雑で豊かなアロマが特徴。力強さとマーテルらしい優雅さを兼ね備えた、現行品の主力。

・ノーブリッジ (Noblige)

X.O.とV.S.O.P.の中間洗練された現代的なマーテルのスタイルを表現。シルクのような滑らかな口当たりとフルーティーさが魅力。

・コルドンブルー

特定等級なし (X.O.級以上)マーテルの象徴。ボーダーリの比率が高く、フローラルなアロマとヘーゼルナッツのような深みを持つ。

・シャンテルー (Chanteloup)

代々受け継がれてきた秘蔵の原酒をブレンドした超高級レンジ。豊かで複雑な、究極のエレガンス。

まとめ　マーテル コルドンブルー 旧ボトルの不朽の価値

マーテル コルドンブルー 旧ボトルは、単に「古いお酒」という枠を超え、コニャック造りの伝統、そしてマーテル家が300年以上にわたり守り続けてきた「エレガンスと複雑性」という哲学を具現化した、液体の歴史遺産です。

その優れた買取実績は、ボーダーリ原酒の濃厚な香り、独自の清澄な蒸留による繊細な風味、そして何十年もの時が磨き上げた熟成感という、旧ボトルにしか存在しない「時代の味」に対する、世界的なコレクターと愛好家の高い評価と需要を反映しています。

ご自宅にマーテル コルドンブルーの旧ボトルが眠っているなら、それは歴史と伝統の価値を宿した、現代では再現不能な貴重な一本です。液面やラベルの状態が良好であればあるほど、その買取価格は高まることでしょう。

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