皆様、こんにちは！

お酒買取専門店DEゴザル福岡本店でございます。

日中は暖かい日がつづきますね。

しかし夜は冷え込むこともありますので、体調管理には気を付けられてください！

今、日本のクラフトウイスキーが熱い！

サントリーやニッカのような歴史ある蒸留所の人気はいわずもがな、

昨今はまだ歴史の浅いクラフトウイスキーにも注目が集まっています。

北は北海道から南は鹿児島まで。

全国各地で新たな蒸留所が誕生しています。

まだ日の浅い蒸留所が多いですが、将来を期待させるニューポットがたくさん作りだされ、世界的にも注目されています。

今回はその中でも話題性に富んだ3つの蒸留所を取り上げます。

北海道・厚岸蒸留所

北海道の東部に位置し、東側に釧路湿原公園を望む場所にある蒸留所です。

海霧が発生しやすく、湿度の高いこの地はウイスキーを作るうえで好ましい環境にあり、

スコットランドの風土との共通点も多くあります。

創業は2016年に開始。

精力的なリリースとジャパニーズウイスキーの新たな側面に注目をあつめる蒸留所です。

特徴は理想を「アイラモルト」に掲げているところでしょう。

ジャパニーズウイスキーにおいてもピートは重要な要素ではありましたが、

蒸留所の展望としてヘビリーピーテッドに重きを置くメーカーはこれまでなかったように思います。

「スコットランドの伝統的な製法で、アイラモルトのようなウイスキーを造りたい」という理想を抱き、

細部にわたってのこだわりが垣間見えるのはウイスキーファンの心をくすぐられるものではないでしょうか。

設備もスコットランドのフォーサイス社製のものを用いているようです。

2018年にはニューボーン（ニューポット）が発売され、

2020年からは二十四節季をテーマに毎年新たなウイスキーをリリースしています。

これまでにリリースされたものをまとめると
2020年　10月　シングルモルトウイスキー　寒露（かんろ）
2021年　2月　ブレンデッドウイスキー　雨水（うすい）
2021年　5月　シングルモルトジャパニーズウイスキー　芒種（ぼうしゅ）
2021年　8月　ブレンデッドウイスキー　処暑（しょしょ）
2021年　11月　シングルモルトジャパニーズウイスキー　立冬（りっとう）
2022年　2月　ブレンデッドウイスキー　大寒（だいかん）
となっています。

2022年5月末には第7弾となる「厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー　清明（せいめい）」もリリースされるようです。

北海道の土地でアイラモルトのようなヘビリーピートなものが産み出されると考えるとワクワクしてきますね。

 

ガイアフロー静岡蒸留所

2016に設立された静岡の蒸留所です。

静岡の奥座敷に位置し、南アルプスを望む豊かな水質によって仕込まれるウイスキーが魅力となっています。

2019年12月に「シングルモルトウイスキー　プロローグK」が発売され、

その背景もあいまって多大な注目を集めるベンチャーウイスキーです。

静岡蒸留所の個性は「K」と「W」の2種の蒸留器ではないでしょうか。

「K」はすでに閉鎖した軽井沢蒸留所で用いられていたものでした。

蒸留所の閉鎖に伴い、長い年月眠っていた蒸留器でしたが静岡の地に移されて復活しました。

2016年に発売された「ガイアフロー　プロローグK」はこのK蒸留器を用いた原酒によって構成されています。

「W」は世界を見ても稀な直火式の蒸留器です。

とりわけ燃料を薪とした蒸留器は非常に珍しく、唯一無二の蒸留器といってもいいかもしれません。

薪を用いることによって、他の加熱方式とは一線を画す高温での蒸留を可能にします。

それによりコクを持つ力強い原酒を生産することができます。

2021年発売の「ガイアフロー　プロローグW」は、

このW蒸留器の原酒をキーとした構成になっておりWとは違うキャラクターを見せてくれています。

この「K」と「W」の原酒によって作られたものが「シングルモルトウイスキー　静岡コンタクトS」です。

こちらは2021年11月に発売されました。

二つの対照的なキャラクターを持つ原酒を調和させたウイスキーになっています。

鹿児島・嘉之助蒸留所

こちらが鹿児島県の西岸・吹上浜に位置する蒸留所です。

2017年始動という歴史の浅い蒸留所ですが、すでに高い注目を浴びており、将来が気になる蒸留所です。

「Mellow Land,Mellow Whisky ジャパニーズウイスキーをさらに豊かに、まろやかに。」

をコンセプトに鹿児島の穏やかかつ逞しい自然を再現したウイスキーを生産しています。

蒸留所は1883年創業の小正蒸留所を母体としています。

この「嘉之助」の名は小正蒸留所2代目「小正嘉之助」から取られています。

当時としては画期的だった樽熟成焼酎「メローコヅル」は同社の看板商品であり、

現在嘉之助蒸留所で生産されるウイスキーとも深い関係があります。

2021年発売の「シングルモルト　KANOSUKE　2021年　ファーストエディション」では

「メローコヅル」の熟成の際に使用した樽を用いた原酒を使用しています。

2021年秋には「シングルモルト　KANOSUKE　2021年　セカンドエディション」が発売されました。

こちらはノンピート麦芽を使用した原酒をメインとした構成になっています。

嬉しいことに2022年6月には「シングルモルト嘉之助2022　リミテッドエディション」が発売されます。

公開されている情報ではシェリー樽を使用した原酒をキーとしてブレンディングされているようです。

1st、2nd、3rd、それぞれ違う個性を持つリリースですね。

将来的に同蒸留所の旗艦となるものはどのような構成、そしてどのような香りと味わいなのでしょうか。

非常に気になりますね。

まとめ

ジャパニーズウイスキーブームによって新興蒸留所のウイスキーの人気も白熱しています。

日が浅い蒸留所であっても、すでに高い評価を得ているものも珍しくなく、これからの一層の人気も見込めます。

これら蒸留所が「10年」を名乗れるボトルがどのような味わいになっているのか、非常に興味深く、

ウイスキーファンにとって待ち遠しいものとなることでしょう。

今もこの瞬間に眠っている数多くの原酒が数年後、複雑な香りを伴いボトリングされることにロマンを感じますね！

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